ぼっちと本のブログ

本を読み始めたものの本好きが周りにいないので始めました

仕事が嫌いな方にも好きな方にも読んでほしい! 仕事は楽しいかね?

 

呼んだ理由

 

 

 私は社会人になってからまだ3か月と経っていない。しかしすでに仕事は嫌いである(笑)この本を読んだ理由も有名であり、話のネタにでもなるかなっと軽い気持ちで手に取った。表紙のおじさんかわいいなくらいしか初めの印象はない。しかしこの本がただの自己啓発ではなくしっかりと仕事に実践できるような話がたくさん詰まっていたのだ。

あらすじ

 出張の帰りに、大雪のため一昼夜空港のロビーに足止めされた「私」。そこで出会ったある老人に、つい仕事で鬱積(うっせき)した感情をぶつけてしまう。老人は実は、企業トップがアドバイスをほしがるほどの高名な実業家。その含蓄ある言葉に「私」はしだいに仕事観を揺さぶられていく。   本書は、将来への希望もなく日々仕事に追われる主人公が、老人のアドバイスに自己変革のアイデアを見いだしていく物語である。それは、唐突に繰り出される老人の言葉とそれを問いただす「私」の会話で展開していく。たとえば老人は「目標を立てるな」という。「私」は、目標がなければ進歩の度合いが測れず、軌道修正もできないと反論する。しかし老人は、斬新なアイデアや商品がなぜ誕生したかを説き明かし、それらが目前の課題に集中した結果であることを指摘。また、世の中は自分が目標を達成するまで待ってはくれないとも言う。そして「遊び感覚でいろいろやって、成り行きを見守る」「明日は今日と違う自分になる、だよ」などのアドバイスをおくる。

   試すこと、日々変化が必要であること、偶然を見落としていること…。本書のこうしたメッセージは特別なものではないが、それを痛切に感じさせる語り口が独特である。「多くの人は他人を凌駕する人材になろうとしているけど、それを他人と同じような人間になることで達成しようとしている」などは、自分を振り返らせるのに十分である。

   物語仕立てのビジネス啓発書としては「短編」の部類に入る本書。シンプルながら味わいのある1冊である。

 

 

感想

 先ほども書いたがこの本は根性論や心の持ち方のようなふわふわした内容では全くなかった。読んでもらえればわかると思うが、すぐに職場で試せるようなことが詰まっている。私が特に気に入った言葉は「人は、変化は嫌いだが、試してみることは大好きなんだ」という言葉である。変化しろ!変わらなければといろいろな本で書かれている中で試すといった言葉はなかなか見かけなかった。その後に出てくるホーソーンの実験について知ることが出来ただけでもこの本を読んだ価値はあったかなと思えた。勿論それ以外にもたくさんの価値を与えてくれた本ではあったが。

もう一つこの本で好きな言葉で最後を締めたいと思う。 

 あの実験で学ぶべきことはね、あらゆるものを変えて、さらにもう一度変えること、なんだよ。

 

仕事は楽しいかね? (きこ書房)

仕事は楽しいかね? (きこ書房)